[アップデート] FreeRTOSのロードマップが公開されました #AWSreinvent
re:Invent 2023参加に向けてラスベガスへ移動中です。re:Inventの開始直前に大量のアップデートがありました。そのうちの一つを速報します。
FreeRTOSのロードマップが公開されました
FreeRTOSはオープンソースの組み込み向けのOSです。早いもので6年前、2017年のre:Inventにてデバイス向けのOSとしてAWSがFreeRTOSをサポートしていくことが発表されたのはかなりの衝撃でした。
今年2023年のre:Inventの直前に発表されたのが、FreeRTOSのロードマップが公開されるようになったことが今回のアップデートです。
AWSからのアナウンスはこちらです。
ロードマップが、freertos.orgのWebサイトでの公開と、そしてGitHub Projectsのカンバンとして公開されています。
何がうれしい?
アップデートに関する情報に透明性をもってアクセス可能となり、自分のプロジェクトに統合していく計画を立てることができるようになったわけです。 加えて、機能追加への要望や、自分の貢献の適用状況を追跡できるようになりました。
FreeRTOSを自社のプロジェクトに組み込んでいる、あるいはそれを目指して開発しているのでロードマップは欠かせない情報となるはずです。
FreeRTOSの今後
公式サイトのロードマップのページには、FAQとして、ロードマップ公開の理由や、issueのライフサイクル、コントリビューションの方法などが説明されています。
FreeRTOSは、そのまま使うOSSというよりは、自分達のプロジェクトの基礎となるものです。今後の開発の状況は、自分達のプロジェクトへの影響が他のOSSに比べて大きいと思われます。その意味で、大規模な利用ベースを持つオープンソースプロジェクトの、一つの運営の仕方として参考になるものがあるのではないでしょうか。